回答に対しての声明文と質問


日本共産党中央委員会ジェンダー平等委員会担当者様

先日はご回答ありがとうございました。ただ、回答の内容が不十分に感じた為、再度声明文と質問を送ります。

尚、こちらの回答期限は11/30、回答は全て公開とさせていただきます。


回答に対する声明文

・女性の尊厳を軽視する姿勢について ジェンダー平等の社会として、真の男女平等を推し進めるとのことですが、女性の定義に「生物 学的男性が含まれる」となると「男女平等」がそもそも成り立たないことは明らかです。
スペースの利用においても、女性のジェンダーアイデンティティを持つ生物学的男性が利用して いることを知らない女性は多いです。どうコンセンサスを取られているのでしょうか。女性が知らさ れないままだという現状は女性の尊厳を軽視する姿勢だと考えます。

・真に個人の尊厳を尊重するために 「体に深くメスを入れ、場合によっては命にもかかわる治療・手術を、法律上の性別変更の要件と して強要することは、人権上、大きな問題がある」とのことですが、反対の性別のジェンダー規範 を望み、それに由来した精神的苦痛を感じる人々を、法的に反対の性別にすれば解決だとする のはジェンダー固定化に繋がる考えだと思います。 旧来の「男性らしさ、女性らしさ」を解体することで、手術を望んでも望まなくてもそのままでいられ る社会を目指すべきです。 生物学的性別が異なるのに、法律上同じ性別であると「みなす」とスライドさせることによって、 様々な皺寄せを受けるのは生物学的女性です。
当事者の人権とは、尊厳、就職、住まいなどで差別を受けないこと、適切な診断治療を受けるこ と(他の精神疾患を併発または誤診の可能性が指摘されている)であり、生物学的な事実を歪め ることを社会が受け入れることではないと思います。

性自認の尊重という意味合いについて 貴党の回答では、「性自認の尊重」=「性自認を女性用スペースにおける性別の基準とすること」 という意味で語られていますが、これは人権の事柄ではなく、トランスジェンダーへの合理的配慮 の事柄として分けて考えるべきです。 また、性自認を法律上の性別変更の根拠にしなければ「排除される」としておりますが、なぜそれ が性犯罪者予備軍と見なすことになるのか文章の意味が不明瞭です。 私たちはトランスジェンダーを性犯罪者予備軍と見做すことはありません。 私たちは、女性専用スペースが安全・安心な空間であることを願っており、そのために「性自認を 女性用スペースにおける性別の基準とすること(性自認による利用)」に反対をしています。

・「トランスジェンダリズム」について 「トランスジェンダリズムの立場にない」としながらも性自認を個人の尊厳に属するものとして尊重 する立場はトランスジェンダリズムそのものであり、ジェンダーということによって生じる葛藤を社 会の問題だとではなく、個人の抱える問題であるとすることがトランスジェンダリズムの定義であると考えます。

質問

・複数あった質問、意見が一方的にまとめられているが、どの質問、意見がどのまとめに含まれ ているのか、ご回答ください。複数の市民、主に女性当事者からの質問や意見に対し、党の対応として今回の一方的なまとめとそれに対する回答で問題ないと思っているのか。

・共有した国内、海外の事例について確認したかどうかわからない。確認しているのかどうか知り たい。していないならなぜか。しているなら、見てどう考えているのか知りたい。

・志位さん、小池さん、党内の序列上位にいる男性議員はじめ、共産党に所属している男性議 員、党員に、党の目標である"ジェンダー平等”は正しく認識されているか。されているなら今回の パワハラ騒動で小池さんの謝罪や党の見解の発表が遅れたのはなぜか。また、党所属議員、党 員の男性から女性への無配慮、攻撃的なSNSの発言が散見されるのはなぜか。

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          2022年11月17日